日本で承認されていない自由診療は本当に効果があるのでしょうか?
自由診療には、日本でまだ承認されていない抗がん剤や治療法が使われることがあり、効果が気になるところですね。確かに最先端の治療法を選ぶことで、通常の保険診療では対応できないケースにも治療の希望が広がるかもしれません。しかし、その効果や安全性については、まだ十分に確認されていないこともあるのです。
健康保険は適用されないんですか?
自由診療は、健康保険が適用されないため、全額自己負担になります。例えば、国内で認められていない抗がん剤を使った治療法では、治療費の全てが自己負担となります。また、通常の治療と組み合わせた場合でも、自由診療を選ぶと、その治療全体が自己負担になります。
通常の治療は保険適用されるのですよね?
通常の標準治療はもちろん健康保険が適用されますが、自由診療を選択した場合、その治療と組み合わせた部分も全額自己負担となってしまいます。つまり、保険適用のはずの治療でも、自由診療を選ぶことで、すべての治療費が自己負担になってしまうのです。
それでも、治療効果は高いのではないですか?
治療効果に関しては個別に異なり、簡単には判断できません。自由診療で使われる治療法の中には、日本国内で有効性や安全性がまだ確認されていないものもあります。そのため、承認されていない治療にはリスクが伴うことも理解しておく必要があります。
安全性が不明というのは少し不安ですね。
確かに安全性が確認されていない治療を選ぶのは、不安に感じるのも無理はありません。主治医もまずは標準治療を提案し、有効性や安全性がしっかり確認されている治療から始めるのが一般的です。
ポイント
• 自由診療は、健康保険が適用されず、全額自己負担になる治療法です。保険診療であれば適用される治療も、自由診療に含まれる場合は自己負担となります。
• 最先端の治療を受けることで、標準治療では対応できない病状に対しても効果が期待できることがありますが、まだ承認されていない治療法であるため、リスクがあることも理解しておくことが大切です。
• がんの種類や治療内容によって、自由診療の費用は大きく異なり、最低でも200〜300万円、場合によっては1000万円以上の費用がかかることもあります。
自由診療を選択する際は、リスクとメリットをよく理解し、主治医と十分に相談することが大切です。