我慢をせずに、まずは主治医、担当看護師に相談を
がんと診断された時、その事実を受け入れるのは非常に大きな精神的負担となります。治療が進むにつれて、身体的な苦痛だけでなく、精神的なストレスも増してくることが少なくありません。そのような中で、気分が重くなったり、不安がずっと続いていると感じたら、それは決して無視してはいけないサインです。
最近の心の変化に気づいたとき
「最近、気分が重苦しくて、不安な状態がずっと続いているんです。ご飯も食べたくないし…」という状況は、決して珍しいことではありません。特にがん治療を受けている方は、身体的な疲労に加えて、精神的にも大きな負荷がかかります。そのため、気分の落ち込みが続くことがあるのです。しかし、このような状態が2週間以上続く場合、もしかすると、うつ病や他の精神的な問題が関係しているかもしれません。
専門家の意見を求めることの重要性
「もしかしたら、うつ病の可能性があるかもしれないね。主治医と相談して、精神腫瘍内科や心療内科に相談するのが良いと思うよ。」と専門家から言われることもあるでしょう。しかし、多くの方が、「がんにもなって、これ以上家族にも迷惑をかけたくないし、我慢できると思うんです。」と、家族に負担をかけたくない一心で、自分の心の問題を軽視してしまいがちです。
でも、それは間違っています。がん治療中は、心も非常に疲れている状態です。そんな時こそ、周りに頼って良いのです。特に、精神的な不調を感じたときは、専門家に相談することが必要です。
がんになるということは、心に大きな負担がかかる出来事です。2週間以上、気分が落ち込んだり、強い不安感が続くようなら、主治医や看護師さんに相談してみてください。そして、必要であれば心療内科の先生に話を聞いてもらうのが良いでしょう。心の不調は無理して我慢せず、早めに相談することが大切です。辛い気持ちは溜め込まずに、周りに助けを求めることで、少しでも心を軽くするお手伝いができるかもしれません。